時空を越えた先に君がいた。
「あのね?ネ…」
「静かに」
私がネオに話しかけようとした時だった
真剣な顔をしたネオに遮られた
ネオの真剣な顔は
いままで見た中で
一番鋭い顔つきだった。
「どこだ!いるのは分かってる!でてこい!」
ネオは誰もいない
大きな木を見上げそう叫んだ
「どうかしたの?」
私は驚いてネオにたずねた
けれどネオは
私を後ろへと下がらせると
じっとしてて
そう小声で言ってきた
…さっきまでのネオとは違う
そう感じた
目の前にネオの背中が広がる
少し見上げると
黄金色の髪と空に浮かぶ黄金色の月が
目に入ってきた
私は人を信じれない
信じたくない。
だからネオがこうやって
かばってくれているのも
夢じゃないのか
私なんて必要とされてない
そう思ってしまった
「大丈夫。何かあったら守る。」
ネオはそうつぶやくと
ふっと笑った
…そっかネオは
私の心の声が聞こえるんだっけ?
私は少し泣きそうになった
ずっと、言われたかった
ずっと求めていた
守る
その言葉。
私はぎゅっと拳を握りしめ
「わかった信じる」
そうつぶやいた