時空を越えた先に君がいた。
「やっぱり気になるわ…」
母は急にそう言った。
「どうしたのだ?」
「ちょっと町に行ってくるわ」
「え。今からか?」
「あの人どこかで知人とほっつき歩いてるのかもしれないから迎えに行くことにするわ」
母は立ち上がると身支度を始めた
「待て!僕も行く!」
「ネオはここで待ってて?すれ違うかもしれないから」
「うん……確かにそうだな…」
母にそう言われ僕は大人しく
家で待つ事にした。
「早く帰ってくるからね」
母はにっこり笑うと
家を出て行った。