時空を越えた先に君がいた。
「ただいま!今戻ったぞ!」
玄関を勢いよくあけ
僕は叫んだ
「母?父?居るのだろ?」
「隠れてないで出てきてくれよ!」
「あーも!どこなんだ?」
僕がいくら叫んでも
家の中は静かだった。
…なんで返事がないのだ?
…なぜだ?
「なぜなんだよ!!!!」
僕はその場で崩れ落ちた
目からは涙がこぼれ落ちる。
結局、どれだけ待っても
母も父も帰ってこなかった。
ただ返ってきたのは
母と父の身につけていた水晶。
あの日
母と父は
町で鬼に殺された。