時空を越えた先に君がいた。
ドンドンドンドンッ
朝早くに屋敷の門を
力強く叩く音が突然、響き渡たった
「誰です?こんな朝早くに…」
私は目をこすりながら
門をゆっくりと開けた。
開けたと同時に
威勢のいい声が響いた。
「僕を弟子にしてくれ!」
目の前にはまだ幼い男の子…
私はしゃがんで男の子と
視線を合わせた。
「弟子にしてくれ!!」
男の子は弟子にしてくれとしか
言ってくれず
なぜ弟子になりたいのか、
どこから来たのかも
教えてはくれなかった。
「困りましたね…」
「僕を弟子にしてくれ!」
よく見ると男の子の着物は
ボロボロに汚れていて
靴も履かずに足は血が滲んでいた。
これはちょっとしたことじゃ
なさそうだな……。
私はそう悟ると男の子を
屋敷の中へと入れた。