時空を越えた先に君がいた。
私は屋敷の中に男の子を入れると
風呂場へと連れて行った。
土でまみれた足は
痛々しく傷だらけだった。
…この子はどこから
裸足できたのだろう…
私はそんな疑問をかかえ
男の子の足を優しく洗った。
「いたっ…」
傷口に水がしみたのか
男の子は軽く飛び跳ねた。
「大丈夫ですか?」
「…このくらい平気だ」
男の子はぶっきらぼうにそう言った。
「君の名前は?」
「…ネオだ」
「ネオですか」
「そうだ」
「じゃあネオこれに着替えてください」
「…分かった」
男の子の名はネオだった
ネオは思っていたよりも素直で
他の子にはない不思議なオーラを感じた