時空を越えた先に君がいた。
カイはどっからどう見ても
私たち人間と見た目は変わらない
ただ、不思議なオーラを感じる
そのオーラは少し
悲しく寂しい…でも
凄まじい強さを感じた
…カイは私を殺そうと思わないのかな
…私が能力をもってないとはいえ
のちのち厄介な相手になるかも
しれないのに…
「俺が探してるのは真っ赤で透き通った飴玉みたいな石だ」
カイの声で
ふと我に返る
「真っ赤で透き通った飴玉みたいな石」
「そうだ」
「…この庭で落としたの?」
「前に暴れた時に衝撃で飛んで行ってしまったみたいでな。だから身近な範囲から探してるってわけだ」
カイは横目がちに
透き通った鋭く光る目を私に向けた
「そっか、」
前に暴れたって言葉に
どこか違和感を感じずつ
私はカイのなくした石を探した