時空を越えた先に君がいた。
私は生い茂る草をかき分けた
太陽の光に反射して
何かが眩しく光る
…ん?
もしかして……
私は光る何かを手に取った
鮮やかな赤色に
透き通るとても綺麗な石だった
これだ!きっとこれだ!
カイが探してた石!
私はとっさに振り返って
カイのもとえ駆け寄った
「ねぇ!ねぇ!カイ!」
……ぁ
けれど私は足をとめ
石をこっそりポケットにしまった
「なぜここにいる」
「…別に荒らしにきたわけじゃねぇよ」
「じゃあ何しに来た」
目の前には
鋭い目つきをしたネオ
そしてそのネオを睨みつけるカイ
いつの間にかネオとヨルが
来ていたのだった
…そうだよね。
ヨルの屋敷の敷地だ。
…鬼のカイがいるなんておかしい
…そして私はその鬼のカイと
なんのためらいもなく一緒にいる