時空を越えた先に君がいた。
幸とそっくりな彼女。
あの後、ネオはお座敷に大の字で
寝転がっていた
「どうかしたの?」
そう聞くとネオは
まっすぐ天井を見つめたまま
「君までカイに奪われるかと思ったよ」
どこか寂しそうに言った
まだ話したりしたかったが
気づくとネオは目を閉じていた
スースーと規則正しい寝息が聞こえる
私はヨルに頼んで掛け布団を
出してもらいネオにそっとかけてあげた
”君までカイに奪われるかと思ったよ”
どこか意味ありげな言葉に
違和感を感じながらもお座敷をあとにした