【短編】ing
1ヶ月目+1
朝、――――

学校に行きたくないな、って思った。


昨日までは、学校に行くのが楽しみで、
学校に行くのが楽しくて、
いつも朝が待ち遠しかった。


だけど今日は憂鬱。

もちろん、昨日のことが原因。




「おはよう」
キッチンで私のお弁当を作っていたママに声をかけた。

ママは私に気づくと、おはようと返してくれた。

「珍しいねぇ?ちょっと遅いなんて
具合でも悪いの?」


ママは冴えない私を見て、心配そうにした。


「大丈夫だよ。昨日、勉強してたら寝るの遅くなっちゃって」


適当に嘘をついた。
杉谷君の前だと曖昧な嘘しかつけないのに、
ママの前では全然平気。

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