【短編】ing
「いいんだよ。
俺が好きで食うんだから」


杉谷君が耕士君を睨みつけた。
そんな杉谷君を見るのは初めてで、怖かった。

だけど、私を庇っているのがわかって、杉谷君の優しさを感じた。


私のお菓子は杉谷君によって、再度袋に収められ、杉谷君の机の脇にかけられた。


そうしてるうちに、教室には続々と人が入り始めて、8時15分を過ぎたのを知った。

耕士君が座っていた席の人も来て、耕士君は自分の席に戻った。



杉谷君は耕士君が席につくまで睨みつけたままだった。


……気まずい…………。

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