愛し君へ、愛をこめて
*
ところ変わり、いつの間にやら一人でふらつき歩いているカルハは、白猫の姿でとある場所で立ち止まった。
見上げる先には、古びた教会。廃れた感じがするが、今はもう使われていないのだろうか。
ふと、カルハは尻尾を揺らして教会の中へ入っていった。
中は埃まみれ。
時々隅で鼠の泣き声がする。
白猫の姿をしていれど、さすがに鼠を好んで食べる趣味はないため、さほど興味もなしに教会の中を歩んでいく。
と、ふいに頭上から声をかけられた。
「なんだ、猫なのね…」
「にぃ?」
頭を上げれば立っていたのは、くすんだウェディングドレスに身を包んだ、可憐な女性。
色白というよりは、蒼白い肌が不健康そうに見える。
しかしこの女、どこか違和感があるのだ。
ところ変わり、いつの間にやら一人でふらつき歩いているカルハは、白猫の姿でとある場所で立ち止まった。
見上げる先には、古びた教会。廃れた感じがするが、今はもう使われていないのだろうか。
ふと、カルハは尻尾を揺らして教会の中へ入っていった。
中は埃まみれ。
時々隅で鼠の泣き声がする。
白猫の姿をしていれど、さすがに鼠を好んで食べる趣味はないため、さほど興味もなしに教会の中を歩んでいく。
と、ふいに頭上から声をかけられた。
「なんだ、猫なのね…」
「にぃ?」
頭を上げれば立っていたのは、くすんだウェディングドレスに身を包んだ、可憐な女性。
色白というよりは、蒼白い肌が不健康そうに見える。
しかしこの女、どこか違和感があるのだ。