どんなに辛い時も君の側で
友情


〈花実side〉

だいぶ震えなくなってきた時


「ねぇ、覚えてる?」

と、藍が私の目をしっかり見つめながら言った。

「私達が出会った時のこと」

そう続けて。
藍は私達の出会った時のことを思い出しているのだろう
1人でクスクス笑っている。


「そんなに笑わないでよ、藍のばか」


なんて言って私もつられて笑う。





私が藍と出会ったのはまだ《藍》ではなく《紫苑》だった時。





< 25 / 34 >

この作品をシェア

pagetop