どんなに辛い時も君の側で


二人で教室に向かった。


ついた時にはもうホームルームは始まっていたので
自分の席に着く。

「今日転校生がきました。どうぞ入って」

担任の半家松 由佳里<ハゲマツ ユカリ>
通称由佳Tがそう言うと教室のドアが開いた。


その瞬間周りの音が聞こえなくなった。
ただ聞こえるのは自分の鼓動だけ。。。

あの日から忘れたことはない
一度さえも

あの人だ。

「派森 優希〈ハモリ ユウキ〉です。よろしく」



その人は冷めた目をしていた。
あの日あの時私を見てたその目で
あの日から私を縛り続けてきたその目で
また私を見ていた。


「派森、優希。。。」

つぶやいた私の言葉は皆の歓迎の声で掻き消された。



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