ヤンキーくんとお嬢様
「これは?」

「辛いときこの薬を飲めば忘れられる薬」

他人に薬を売りつける十八番の台詞じゃんそれ。



「あたしも、たまに飲んでるから大丈夫!」
と、雪が言った。

大丈夫じゃないでしょ。



「そうなんだ。あたしも使ってみようかな?」

いい加減気づけよ!

「やってみな。儒奈ちゃんもやってみなよ」
と、一島が言ってくる。


「これ、はい。蘭ちゃん」

蘭に薬を渡そうとした腕を蹴り上げた。


「な、何すんだよ!」

「あたしの友達に薬売りつけないでくれるかな?一島さん?」
「なんで俺の名前を…」

「ここらじゃ有名じゃん。あんたが、薬を売りつけるって有名じゃん」


いきなり殴りかかってきた。

「儒奈さん!」

こいつナイフ持ってやがる

ナイフをさけて顔面に拳をぶつけ、ナイフを捨てて、腹に蹴りをいれた。



「え…。巧…」

「あんた!巧に何すんのよ!」と、雪が言った。

「あんた、知ってんの?こいつが、麻薬密売の天才だって」

「知ってる。」

普通に答えた雪。

「そう。なら、おやすみ」

と、言って気絶さした。
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