異世界にお邪魔しますっ!?
「ええ、本当ですよ。
私は見たことありませんがシキは?」
今度はシキと呼ばれた前の男の子を見る。
セイシさんの瞳はサファイアのように
青かったのに対して、シキさんのは
ルビーのように、赤い瞳だった。
私を見て、小さく首を傾げた。
「俺も知らないな」
「…あなたはどこから来たんですか?」
…どこから…それが、分からない。
「…――私は」
そう言いかけた時、ローズが呟いた。