異世界にお邪魔しますっ!?
『余計なことは話さない方が良いよ
とりあえず、道に迷ったなり、何なり
言い訳を考えて、早く!!』
…そう、私に言ったんだ。
「あ、うん…。
えっと、道に迷って…気付いたら、ここに」
「…何時からですか?」
何かを探るような、疑いの眼差しを向けて
尚も私に問いかけるセイシさん。
『この人…僕らを探ろうとしてるね…
あまり厄介事には巻き込まれたくないよ
これ以上は、ね。…どうにかして逃げよう!!』
そんな、うまく行くものなのだろうか?
「何時から…それは、二日前ほど…気付いたら
ここで倒れていたみたいで。
ここから出る方法を教えてくれませんか?」
とっさに出た言葉はこれだけだった。