異世界にお邪魔しますっ!?
「ただいま。残念ながら収穫はゼロでしたが
とある女の子と喋る猫を見つけましたよ」
『…なっ…!?』
やっぱり、ローズが話す事を知ってたんだ。
私に質問してきたとき、セイシさんは
私の目を見ていなかった。
…セイシさんの目線の先には、必ず
ローズが映っていた。
セイシさんでも聞こえるなら、少なくとも
シキさんや、もう一人の男の人だって
聞こえるに決まってる。
…取って食われるか、それとも
事情を聞いてくるか、はたまた…見逃すか。
どの道、私とローズには
逃げる、なんて事出来っこない。