ないしょ恋愛 〜アイドルとあたし〜



「あ、あたしで…いいんです、か…?」


「うん、風がいいの」



翔真さんの吐息があたしの耳に触れる。
優しい声で優しくあたしを包み込む。



あたしは、翔真さんが好き大好き。だから…



「こんなっ、あたしで…よければよろしく、お願いします…!」


あたしの目からは変わらず涙が流れる。



翔真さんは「ありがとう、よろしく」と言ってあたしの涙を拭ってくれた。



コンビニ近くの道端であたしと翔真さんは付き合うことになった。____月が綺麗な6月の夜のこと。



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