ないしょ恋愛 〜アイドルとあたし〜
カフェで頼んだアイスココアを手に持って
「…あたしね、彼氏…できたの。」
ずっと言いたかった事を話しだした。
手にアイスココアのひんやりした温度が伝わってくる。
「うん、それで…?」
前からその事は分かっていたみたいであたしの言葉に驚かないで優しく聞いてくれる心明ちゃん。
あたしは大きく息をのんで
「でね…彼氏、翔真なの」
頑張って口に出す、少し、声が震えてる。
「ん…?今、何て言った?」
小さかったせいか、再度聞かれあたしは少し息をすって
「翔真、なの」
声を、心明ちゃんに聞こえるように言った
「しょうまって、隣のクラスの章馬?それとも…」
「ち、ちがうの!松山…翔真」
「え?………え?松山…翔真って、あの、翔真?ラブスマの……」
あたしは少し顔を赤く染めて頷いた。