最後の龍の華





ドアノブをひねり 扉の向こうに向かう

もちろん 翡翠の腕を掴んで













「おっ....?!」



ビックリしたような声を聞き 目の前が眩む










眩しさが引いた後
見慣れた光景が広がる








理事長席で 書類を見ていた彗に 横にあるソファーでふんぞり返っている千草





私が危機的状態に陥っているのになぜ いつもどおりなの?










翡翠は 驚いていた
なぜかは 知らないけど...











『......彗』




私が 一声かけると 書類から目を離し こっちを見た






「...龍華...?どうしたの?」





「うわぁ!? ビックリしたわー!? 龍華 いきなり現れて 心臓がいくつあってもたらへんわ!」







変なこと 言ってくる千草は放っておこうかな?






いわゆる 無視ですね


もっと酷く言うと 存在を認知していませーん!


ということだよねー






それでも 二人とも和やかな空気が一瞬にして 変わってしまった





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