最後の龍の華





弥生がヘラヘラしながら翡翠をからかう



「...てめぇ...人がせっかく 迷子の琉聖をここまで 連れてきたのに俺にはなんも お礼が無しかよ?!」







翡翠が言ったことは 私たちが立てた言い訳の言葉だ...




もし 二人の言い分が まったく別の物だったら めんどくさいでしょう?


それに 疑われるでしょう?













「ふーん...隠れて 俺達を脅かそうとしているのかと思ったよー」






「...はっ...俺を誰だと思ってんだよ? 心の優しい翡翠様だぞ?」




「...それは 知らなかったや...てっきり ダメダメ翡翠君かと思ったよー」





「...てめぇ...黙って聞いてたらボロクソ言いやがって...」






「本当のことを言ったまでだよ?ねー?奈留?」






なぜ そこでめがねが出てくるのかわからなかったが 横に立っている翡翠の顔が青白くなっていた










何が おこるんだろう?









首を傾げて これからの行方を見守る







呼ばれためがねは 読んでいた本を 机におき にこーとしながら翡翠の方を向いた



それに 翡翠は後ずさりをする




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