最後の龍の華
憂鬱になりながら
暇なので 窓を見つめた
窓の向こうにある空に
自由に飛びたい...
なんの障害もなく 果てしなく続く空に...
フッ...
そんなこと...
思っちゃだめなのにね...
そんなことを 思っていると...
ダダダダダッ...
廊下側から いきなり聞こえてきた音...
来たか...
バンッ!!!!!!!
「琉聖っ!!!!!」
扉をあけ 大声で叫んだ
そいつ...
こっちに来たと思ったら...
肩をつかみ 前後に揺らしてきた...
「琉聖が捕まったって聞いたから 急いで 駆けつけてきたんだよ!! なにもされてないよね?!」
そう 聞いてくるけど
あまりにも 激しく揺らすので...答えられないし...
気持ち悪い...
この 気持ち悪さから
脱出したい...
それに...
フードが取れそう...
フードを取れないように
するけど...
こいつは ずっと喋りながら揺らしてくる
ちょっとは さぁ...
『だまれよ...』
*