最後の龍の華





あさっり 許可してくれて
よかった



もし 許してくれなかったら
強行手段で 彗を殴って気絶させていたと思う...














『...我の声に傾きたまえ...!
龍の守り神よ!
いま ここに...全てを守りぬく盾を......今 ここに展開!!』








自分の回りに いくつもの魔方陣が浮かびあがり
魔力の倍増で 風が吹き荒れる















風のせいで 私の長い髪の毛が
舞い上がる











風が止み





私は ふぅーと息をつく














「......ほら 龍華...ココアでも飲み...?」






千草が私をソファーに 試し
ローテーブルにココアを置いていた









それに 素直に頷き ソファーに
座り






入れたての温かいココアを飲み
ふぅーと息をつく




心地よい安心感が 広がり急に眠気が襲ってくる











あちゃー...
魔力 使いすぎたかも しんない...



うとうとしていると
千草が私に気づいて優しく微笑みかけて



「龍華?...眠いんやったら 寝てええんよ?彗と俺が見とくさかい安心して 眠り?」




その言葉に 頷き



『...ちょ....とだけ...眠るから...起きたら....また....がんば.....る....か...ら...』




そう言って 真っ暗に染まっていく視界に 千草と彗が優しく笑っているのが見えた



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