最後の龍の華





千草 side






ソファーに横になり
死んだように 眠っている少女を 見て 妙に安心感をわく








いつも 夜にはなにかしら行動していたし
自分に目の届かないところで
危険なことをしているのだから
ここのところ 龍華ことが 気になってしょうがなかったと思う








そして 今自分の目の前に安全にいるということで 安心感が出てきたのだと思う










そして 横にいる彗も
俺と同様に龍華を見て ホッとしていると思う














龍華を眺めていたいと思うけど...







まずは やらないといけないことがあるんだよねー...




「...彗? 調子はどうや?」




彗に近付きたずねる




「......けっこう 楽だ...
魔結界を張るために使っていた
魔力が戻って来ているから
まだ マシだ...」






そう言う彗に安堵する




よかった...



これで 彗の負担が減るけど
龍華の負担は増えたので

少し複雑だった










「それにしても...彗 お前...









昔の口調に戻っとるでぇー?」







そう言うと 彗が固まった





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