最後の龍の華





その場で 考えていると


がちゃ...






「...なにしてんや?...
そないとこで ぼーっと立って...」






扉の音とともに 入ってきたのは千草...













『...ぼーっと立っている訳ないじゃない...!
ただ...こうも静かだと 気味が悪いと思っただけ...だよ...』








そう言った後
千草の横を通り 部屋を出る



それに 慌てて後に着いてくる千草













「...朝食できとるからたべやー...健康第一やからなー....」







ヘラヘラしながら言う千草に
どの口が健康第一とか言うんだよ...







いつも 仕事が終わったらビール飲んで その辺で雑魚寝してるのに?













私の冷ややかな目線に
気づきもしない千草に 今度は呆れる...





「ほら 突っ立ってないで
はよーすわりやー」






椅子に座り 私を誘う千草に
なにも言う気が失せた...








ため息をついて
席に座り 朝食を食べる















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