最後の龍の華
「...上は 学園内なら捕獲せよとの連絡がありました...
なぜか知りませんが 強力な結界が張っているので 大丈夫らしいですよ」
奈留が言った言葉に頷き
「...理由はどうであれ
上から捕まえろと言われたんだから はやく捕まえるぞ...」
「...御意」
あいつが向かった方向に
俺たちも向かう
「ちょいちょい
待ちなよー...琥珀焦りすぎだって!」
手をぶらぶらさせながら
こっちに向かってきた弥生
「おいおい!
これで 全部かよ?!
おい!陽向!
おまえ やり過ぎただろ!?」
「...そんなに...してない...」
「...それぜぇてぇ嘘だろ?
おまえ 何匹やった?」
「...覚えてない...」
弥生の後方では
翡翠が いつもどおり陽向に
詰めよっている
「...弥生...
俺は 焦ってない....」
「.......
そうかよ? 俺には 焦っているように見えるぜ?」
「...それなら 問題ない...」
「...案外 普通だな...」
弥生がそういって
後ろにいる 翡翠と陽向のほうに向かう
*