最後の龍の華





すっと 意識を集中させ
言葉を紡ごうとしたとき...





「おいおい...
なに ビースト化しちゃってんの?」




その声と共に ぞろぞろと
やって来た...









『...そこに いると危ないですよ...四天王と皇帝さん...!』





ガキン!!




こっちにむかってきた
尻尾を剣で弾き飛ばしながら言う




「...いやーね?
上の方から 白蛇を捕獲せよと
俺たちに 命令されたんだよ...
だから 不本意だけど 協力させてもらうよ?」






弥生が やれやれといいながら
手に水の弓矢を作りだす






それにしても...
流星のときと私に対しての
態度がちがうわね...






なに あの棘が含んだ言葉...







あくまで 初対面の私に対して
失礼な態度...














あっ...!
もしかすると...










女嫌いなのかな?





でも...
よく女遊びしていたって 噂で
聞いたことがあった気もしない...







考え事をしていて 余所見をして しまった私に 襲ってくる白蛇...





っ!
しまった!!
































「ぎゃあああああ!!!」






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