最後の龍の華





身構えた体勢で ふと白蛇をみると
目には 弓矢が刺さっており



痛みに 体を丸めている

















弓矢?






「余所見をするなんて
よほど 余裕があるんだね...」





いつのまにか 私の横にいた弥生







『...たすけてくれてありがと...』





「...別に?...
目の前で 死なれては困るから
仕方なく...」






『それでも ありがと...』







弥生の方を見るが
そっぽを向いており












なんだろ?
そんな態度しなくても...
とか 思ちゃうけど...






まぁ...
私とは初対面だし...
そんな 態度をとっても 変わらないよね...












ふと 白蛇の叫び声が聞こえ
そちらに目を向ける








そこには 翡翠と灰色が白蛇に
攻撃していた








『...あっ そういえば 白蛇を
捕獲しないと いけないんだっけ?』





「...君 話聞いてた?
上からの命令なんだよ」





上ねぇ...
要するに...
虎族の長たち直々に言われた命令ね...







それは 私も従う意義がある







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