最後の龍の華





「みんな今日はすまないね...
急な呼び出してしまって.......」






笑顔で謝罪を言っているおじさん
絶対 そんな気持ち微塵もないだろう....









今 私はドデカイホール会場のステージ裏にいる
そして ステージの真ん中で話しているおじさん









裏からは たくさん見える人たち
みんな 族の長だったり 次期長だったりする







なんで あのとき言った言葉が現実になって
しかも 招待した客がみんな 豪華な人たち
ばっかなんだろう....









報告した人を間違えたかもしれない....







呆れてため息しかでないわ







本当に実行すると思わなかった.....









でも...
龍が復活したと 世間に知らせるには
いい物件かもしれない




口元を緩めながら 心のなかでおじさんに
感謝する










これから おじさんから重大な発表がある




そのときに 私が紹介される
挨拶など頭のなかで考えていく








深呼吸をして前を見据える








ステージに立っているおじさんが
こっちに来いと 目で訴えていた




それをみて 自分の出番がもうすぐなんだと
気づく







そして意を決して ステージに足を踏入た










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