最後の龍の華
「....起きれない...」
ぽつりと呟かれた声に
ばっと 振り替える
「陽向...もっと早く起きれないといけませんよ...」
やれやれと言って
反論する奈留を無視し
私に抱きついてきた
寝ぼけ眼ーマナコーな陽向
それに 物凄く焦る
女とばれたら このままじゃいられない
離そうと 試みるが
絡み付いていて なかなか取れない...
「ちょいちょい!俺の琉聖ちゃんになにしちゃってんの?」
弥生が やって来て
陽向に 俺のもの宣言を
していますが...
私 貴方のものに なった
覚えがないし...
なりたくもないし...
「....いい感じの抱き心地...」
陽向は陽向で
変態ですか...?
「......取り敢えず...
離れようか...」
そう言って 陽向を引き剥がしてくれた
正直 助かった...
弥生にしては
役に立ったと思う...
*