最後の龍の華





いやいや
入って来ないでよ!








『入ってくるな!!』











慌てて言うのが
いけなかったのか







ニヤニヤしながら



「なんで? なんでダメなの?」










近づいてきた












結界音が鳴り響く
















その音に 顔を歪めながら




『音が煩いから 近寄るな!!』












「じゃあ 結界内にいれろよ」





反抗するが


ニヤニヤ したままで
もう 私の目の前に来ていた










ちっ!!

この くそ野郎が
お前にも このうるさい警戒音が聞こえるくせに

なんでこう
我慢できるの?!








犬の癖に!!














てか 私さっきから
悪口ばっか 言っているわね...
ストレスが溜まっているのかしら?

















はぁ...




ため息をつき

パチンと
指を鳴らす










すると
音はなくなり 頭の中がすっきりした








< 76 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop