最後の龍の華
『...わからん...』
ぽつりと呟き
弥生をフード越しで見つめる
私が 弥生に何をした?
なんで 私が知らない間にこんな不機嫌になって 怒りを抱いているの?
なんど 頭を捻っても
わからず
本当に 今はお手上げ状態だった...
「......な...で...おれ...は........み...くれ.......だよ...」
『......聞こえない...』
「なんで 俺にはフードの中を見せてくれないんだよ!!」
立ち上がり そう叫んだ弥生...
はぁ?!
素顔を見せてくれない?!
・・・。
ちっ...
銀色か...
教えるなと 脅しをかけたのに
何 弥生に教えてんだよ...
その思いを 乗せ
いまだに ニヤニヤ笑っている銀色を睨む
こいつに ばれたことは
厄介だったかもしれない...
あのときに
いいやつと思ったことを
取り消したい!!
*