黒姫*


渉「ま、いいじゃん


  部屋の片付けしてくれて

  俺ら運んでくれたんだ

  感謝しないとだろ」


和「っ、でも………」


星「そうそう

  仮にも自分の総長の嫌味

  言っちゃ、ダメでしょ」




それはそうだけど……




咲「ま、この話はやめようぜ

  叶起きたるかもだし

  とにかく、

  叶は俺らの大切な総長で、

  俺らを闇から救ってくれたんだから」


大「そうそう、

  じゃないと俺ら

  まだずっと殺し屋やってたし」



藍「わいらも、叶がいたから

  今生きてん

  叶が居てへんかったら

  今頃闇の組織に乗り込んで屍や」
 



私は誰にも聞こえない声で呟いた






夢「一番生きてちゃいけない人間が

  なんで一番信頼されてるのよ」








まさか、事の時誰も知らなかっただろう









叶恵が眠りに落ちていなかったことを…










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