黒姫*

黒「うん、またあとで」


そういって、藍斗は居なくなった


星「じゃ、いくか」


黒「うん。道案内よろしくおねがいします」


星「おう…


  っていうか、おま…

  詩夢って本当に闇の組織の人間なのか?

  それにしては、

  表情も感情も豊かじゃないか?」


黒「あぁー、

  私は闇…知ってるでしょ?

  笑いながら痛めつけながら殺す

  最低最悪の人形…だった

  でも、ある日を境に一度消えた

  任務だったんだけどね

  そして、リンネを誘拐されたあと

  任務終了と共にココに戻ってきた

  その任務が…私を変えてくれて

  私は感情を取り戻した

  だから、作り笑いをして

  残酷な殺し方をやめた…

  でも、残酷な殺し方をしないと

  闇…という名が腐ると

  だから、一息に殺してから

  屍に傷をつける

  そういうやり方になっていた

  でも、とうとうバレて

  私を変えてくれた任務先のひとみたく

  綺麗すぎる光だったリンネ…

  殺すことなんて出来なかったし

  私には限界が来た

  そうして、逃げ出したの…


  だから、


  私は人形じゃなく

  感情を持つ人間になりかけているの…」


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