Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
初めての抱擁で胸まで触ってしまう経験は、すさまじい衝撃だ。その衝撃の激しさに負けて、遼太郎の頭の中は理性を保てない。
手のひらに残るみのりの胸の感触。
細い体に不釣り合いなほどの、ふくよかな感触を思い返すたびに、遼太郎はフワフワとした妄想の中に浸ってしまう。
――服を脱いだなら、どんなにきれいなんだろう……。
妄想の途中でハッと我に返ると、計り知れないほどの自己嫌悪が襲ってくる。
そんなことの繰り返しで、
「ああ…、もうおかしくなりそうだ…」
と、遼太郎は頭を抱えた。