Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
「きっと試合をするたびに、もっと強くなれそうね。応援に行くのが楽しみだわ。」
翳りのない満面の笑みで、みのりは励ましをくれる。
その笑みの中に大きな期待が込められているのが、遼太郎にはとてもよく分かった。そして、その期待に応えたいと思った。
その期待に応えることができた時に、みのりの言う〝いい男〟になれるのだろうか。
〝いい男〟になれれば、みのりは自分を一人の男として見てくれるだろうか…。
いい男になれた時は、その時こそみのりに打ち明けようと、遼太郎は思った。
――心の底から好きだということを。