Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
――先生のことが好きだ…!!どうしようもなく…!
自分の中の真理を小さく唱えると、心が痺れた。
胸のところをギュッと掴んで目を瞑り、感情の津波が収まるのを、遼太郎はひたすら待った。
随分時間が経って、遼太郎は幾分正気を取り戻した。一週間前と同じ風景を眺めながら、ふと思い出す。
――……タックルに行くときは『死んでもいいと思ってる』って、先生に言ったけど……。
でも遼太郎は、やっぱり「死にたくない…」と思った。
――俺のこの命は、先生のために……。
みのりのすべてを守るために、自分のすべてを捧げたいと思った。
再び胸の鼓動は、大きく脈打ち始めた。その苦しく切ない鼓動は、しばらく止まりそうになかった。