貴方と私*短編
今、俺は梨花と出掛けている
正直、音子ともあそびたかったけど
そこらの恋愛小説とは違う
最初は俺も
「もう女の子といないで」
って言われて嬉しかった
でも、だんだん言われる度に苛ついてきた
だから俺は言ってしまった
「しつこいし
お前になんで周りとの関わり制御されんの？
重い女嫌だから黙っててよ」
俺はもともとコイツが…
音子が好きだった
俺の顔じゃなくて
体じゃなくて
「大智君の優しいところ好きだよ」って
「大丈夫だよ。
大智君がやさしいのは知ってるから」って
俺の中身を好きになってくれてたから
