地上182センチメートルを、キミと。







「…………………初キス、オレでイイの?? 好きな人としなくてイイの??」







大志が俯く小春を覗きこんだ。






小春は今、どんな顔をしているのだろう。







「ワタシ、大志くん好きだよ。 恋愛はしてないけど、友情だけど、大好きだよ。 だから……………。 だって、ワタシを彼女にしたいと思う人なんか、現れないよ」







「そんな事ない!!」







大志が小春の意見に反対する所を初めてみた。






大志はいつだって、小春の理解者で小春の意見に同調していたから。







「……………………なんで言い切れる?? 今までそんな人いなかったのに、これから都合良く現れる?? そんな夢みたいな事ってある?? …………………したくないなら、イイんだって。 ゴメン、変な事言って。 大志くんにだって選ぶ権利あるもんね」







苦しそうに、悲しそうに、小春が無理矢理笑った。
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