地上182センチメートルを、キミと。
「………………………コレがキスだよ、小春ちゃん。 どうだった??」
そっと唇を離した大志が、小春に微笑みかける。
「………………………柔らかくて、ミントの味がした」
「あ、さっきフリスク食ったわ。 ヨカッター。 食っといて。 小春ちゃんの初キスの相手が口臭キツかったら、残念極まりないもんね」
大志がおどけると、小春が『フフッ』と笑った。
どことなく、嬉しそうな小春。
そんな小春に、何か苛立った。