地上182センチメートルを、キミと。






小泉の『ダイジョウブ』を無視して擦り続けていると






小泉のTシャツがずれて、背中が少し見えてしまった。






真っ赤に腫れていた。





「小泉、保健室に行こう。 背中、真っ赤だぞ」






「えッッ!??」






小泉が急に身体の向きを変えて、背中をピタっと壁につけた。






「・・・・・・・あ。 巨人のくせに何恥ずかしがってんだよってカンジだよね。 あ・・・あはは」






小泉は、オレに背中を見られた事が恥ずかしかったらしい。














顔を赤くした小泉を、可愛いなと思った。






『巨人のくせに』と自虐して笑う小泉を、悲しいなと思った。
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