地上182センチメートルを、キミと。
「………………………ねぇ、小春ちゃん。 『彼氏なんか出来ない』なんて、諦めるの早すぎだよ。 小春ちゃん、まだ18年しか生きてないのに、何悟っちゃってんの?? だからさぁ、セックスは本当に好きな人としなきゃダメだよ」
宥める様に、小春を諭す大志。
………………………何言ってんだ、大志。
オマエこそ、何を悟ってんだよ。
そう思うなら、キスなんかすんなよ。
「……………………さすがに『抱いて下さい』とは言いませんがな。 ………………大志くんは、本当にワタシに彼氏なんて出来ると思う?? …………………ワタシ、シスターでも何でもないのに、一生処女だったらどうしよう」
小春が顔を顰めながら、溜息を吐いた。
「『いよいよダメだ』ってコトになったら、オレがお相手しますがな。 オレで良ければの話だけど」
……………………チャラい。
何チャラい事言ってんだよ、大志。
「…………………………よろしくお願いします」
何お願いしてんだよ、小春!!
ダメだ。
それじゃ、ダメだ。
キスもセックスも、好きな人とじゃなきゃダメだ。