地上182センチメートルを、キミと。
「まじで保健室行こう。 手当てしてもらわないと余計痛くなるぞ」
小泉の腕を引っ張り上げて立たせる。
「ありがとう。 でも、ひとりで行ける」
オレより身長の高い小泉は
俯いたところで、下から顔が丸見えで
強がっている事は一目瞭然だった。
「・・・・・・一緒に行『ダイジョウブ、ダイジョウブ』
小泉がオレの言葉を遮って『二ッ』と笑った。
・・・・・・・・小泉からしたら、オレなんかに同情されるのはムカつく事カモしれない。
でも、身長が高いってだけで女の子扱いしてもらえない小泉を
オレだけでも女の子として接してあげたいと思った。