地上182センチメートルを、キミと。
小人に出会う巨人。
-------『次の授業、サボりたいからオレも一緒に行く』
そう言って香川くんが保健室についてきた。
・・・・・・まぁ、そうだよね。 ワタシなんかを心配してついて来てくれるワケないよね。
香川くんと保健室に入る。
「センセー、小泉の背中に湿布貼ったげて。 さっきの体育でぶつけちゃったから」
香川くんが保健室のセンセイに説明すると『あらら、ダイジョウブ??』とセンセイがワタシの手を引いて椅子に座らせてくれた。
「・・・・・・・・キミは授業に戻っていいよ。 キミがいると、小泉さんのTシャツ捲くれないでしょ?? 小泉さんは女の子なんだから」
センセイが香川くんにそう言うと、香川くんは『あ、そっか』と苦笑いした。
・・・・・・・・女の子。
誰もワタシを『女の子』なんて思ってない。
虚しい響き。