地上182センチメートルを、キミと。










「ダイジョウブだよ。 怖くないから」






香川くんが優しくワタシの頭を撫でた。






香川くんが頭を撫でてくれるだけで、こんなにも嬉しくて、こんなにも気持ちが良い。






もっと触れて欲しいと思った。






もっと触れたいと思った。








「・・・・・・・・・ワタシ、初めてだから下手くそだよ。 香川くん、気持ち良くなれないかも」








「・・・・・・・・・上手いとか下手とか、多分小春にそんな余裕ないよ。 痛いらしいから」







・・・・・・・・・・香川くん、さっき『ダイジョウブ』って言ったじゃん。






全然ダイジョウブじゃなさそうじゃん。

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