地上182センチメートルを、キミと。
「・・・・・・・フッ。 小春ってそんな顔するんだな。 イイよ、今の顔イイよ。 写真撮りてぇ」
お腹を抱えて笑う香川くんの隣で『悪代官みたいだった』と大志くんまで大爆笑。 地味に保健のセンセイまで口を押さえて笑っている。
・・・・・・・・てゆーか、香川くん、ワタシの事『小春』って呼んだ。
・・・・・・・・あ、大志くんにつられてか。 うっかりちょっとドキっとしちゃったではないか。
巨人忘れるべからず。 ドキドキしたって意味ない。
「・・・・・・・そっか、小春ちゃんは勉強大好きなんだ・・・・・」
最早、笑いすぎて涙目になっている大志くん。
・・・・・・・そんなに変な顔してたのか、ワタシ。
「・・・・・・・だって、デカイしモテナイし運動も出来ないってなったら勉強するしかないじゃん」
それ以外なかったもん。
「・・・・・・・・」
香川くんが言葉を詰まらせた。
慰めようにも言葉が見つからない様子。
・・・・・・・・・別にいいのに。