地上182センチメートルを、キミと。
「・・・・・・・オレは小さいしモテないけど、運動は出来る方だから、勉強が出来なくてもまぁイイよね??」
大志くんがワタシに笑いかけた。
空気読めるコだなー、このコ。
「良くないでしょーが。 大森くん、来週5教科追試でしょうが」
保健のセンセイが大志くんの頭を軽く叩いた。
・・・・・・・・てゆーか、5教科??!
「・・・・・・・オイオイオイオイ。 因みに数学何点だったんだよ」
呆れる・・・・・というか、若干引いてしまっている香川くん。
「え?? 2点。」
何の躊躇もなく笑顔で答える大志くん。
『・・・・・・・・・ばっかじゃねーの!!?』
見事に香川くんとワタシの声がハモった。
ワタシ、未だかつて1ケタの点数なんて出した事がない。
「留年するよ、大志くん。 冷えピタのお礼に勉強教えるから!!」
こうして、テストまでの短い期間、大志くんに勉強を教える事になった。