地上182センチメートルを、キミと。
小人と巨人の勉強会。
-------3時間目を保健室でサボり、只今4時間目、古文。
席替の時、不正に不正を重ねた為、オレの席は窓側の1番後ろ。
繭の席はオレの隣。 小春は繭の席の前。 つまり、オレの斜め前の席だ。
小柄な繭は、『小春が前の席だと隠れられてイイ』と雑誌を読んだり、ケータイをいじったりしている。
普段真面目に授業を受けている小春は、机の下でタブレットをスクロールしては、何かをメモっている。
小春がタブレットの画面を拡大した時に『数Ⅰ』の文字が見えた。
・・・・・・・大志に教える為に、色々調べているのだろう。
どことなく楽しげな小春。
・・・・・・・確かに、さっきの小春は楽しそうだったもんな。
大志、面白いヤツだったし。
何気にオレも楽しかった。