地上182センチメートルを、キミと。
ホっと胸を撫で下ろしていると
-------ブーブーブー。
ポケットの中で携帯が震えた。
画面には『大志』の名前。
メールを開くと
〔小春ちゃんって頭良いんだよね?? 偏差値高い保育士資格の取れる大学と短大調べといたよ〕
と、スマホで調べたであろう大学のHPのURLが添付されていた。
「小春、コレ見て。 とりあえず、ココ志望校にしとけば?? 保育系の学校、調べてないんだろ?? 大志も小春の事、すげぇ心配してたんだぞ」
小春にそのメールを見せると
「・・・・・・・・ありがとう、香川くん。 大志くんにもお礼言わないとね」
小春は、『グスッッ』涙目になりながら鼻を啜ると、凄く嬉しそうな顔で笑った。
『巨人のくせに』と言われるのが嫌で、人前で涙を見せようとしない小春。
嬉し涙は流しても良いのに。
イヤ、でも
小春は笑ってる方が、やっぱり可愛い。