地上182センチメートルを、キミと。






「・・・・・・・ゴメン。 オレ、また無神経な事言ったわ。 オレが悪かった。 ゴメン、小春」






香川くんは、本当に悪い事をしたと思った様で、悲しそうに頭を垂れた。






・・・・・・・・ワタシは馬鹿ではない。






香川くんに悪気があったワケではない事なんて、分かってる。






香川くんはワタシのネガティブさが目に余っただけ。






悪気どころか『もっと前向きになれ』と言いたかったのだと思う。






香川くんは何も悪くない。 むしろ親切で優しい。












・・・・・・・・でも、どうしても苛立ってしまう。












だって、香川くんは欲しいものを全部持っている。












妬ましい程羨ましい。













香川くんに、嫉妬してしまうんだ。
< 73 / 137 >

この作品をシェア

pagetop